時代が求めるリーダー像 (研究所卒業生 岡崎)

   
 あなたには、何でも相談できる“メンター”のような存在の人がいますか?

 私がメンターのような存在が必要だと感じたのは、まさしくコーチングを学び始めた頃と
 一致します。

 その頃、マネジメントに疲れ始めていた私は、いろいろな人に相談していました。
 でも、結果的に私にああしろ、こうしろとは言ってくれるのですが、自分の会社には
 あてはまらない事が多く、「なんで俺には出来ないんだ!」、と自分を責める毎日でした。

 自分を責めるだけならまだましです。
 やる気のない社員や、売り上げの上がらない社員を責めることも多くなりました。

 そんな時、あるセミナーに行ったときに、その講師と一緒に飲める幸運に恵まれました。
 色んな話の中で、その人は私にこう聞きました。

 「今の仕事、楽しい?」

 私は仕事を楽しんでるのとはちょっと違うな、と思いながらも、一生懸命考えました。
 そして、話してると
 「そうか、楽しむ事が出来ないと社員にも楽しさを与える事が出来ないな。」
 と思ってくるようになったのです。

 その人は更にいろいろな質問を私にぶつけてきました。
 
 今まで話した事のないような話に、私はだんだんその人のようになりたい、
 と思ってきたのです。

 そうです。この講師が私にコーチングを教えてくれた人だったのです。

 
 今組織で求められているリーダー像は、
 部下から 「こんな人になりたい」 と思われるリーダーではないでしょうか?

 そう考えると、今まで良いリーダーにめぐり合った経験は少ないのかなとも感じます。
 学校の先生、上司・・・思い出すのは叱られてる場面だらけです。

 もちろんそれも良い思い出であり、それが、反面教師になって今の私に教えて
 くれるものもたくさんあります。

 私が営業マンだった頃の上司は、売れずに営業所に帰ってくると、いきなり
 「売れなかったら、俺の前で土下座して、申し訳ありませんでした、と言え!」
 と怒鳴りました。

 もちろん、私は近日にその会社を辞めたわけですが・・・。

 今思えば、叱咤激励のつもりだったのでしょう。
 でもあの時の私には、それを叱咤激励と感じる余裕は全くありませんでした。


 「人は自分のやりたい事や夢を、親身になってじっくりと聞いてくれたという経験が
  少ない。」
 
といいます。
 
 私たちはコーチングセミナーを通して、これを強く感じます。
 たった、3分間その人の話に耳を傾け、興味を持って聞いてあげるだけで、
 「今まで味わった事が無い経験だ」、と感動される人が多いのです。
 それほど自分の話を親身に聞いてもらった経験がないという事でしょう。


 さあ、今日あなたの大事な人や子供に、ちょっとだけ耳を傾けてみてください。
 きっとあなたは今までとは違う反応を感じる事が出来るでしょう。
 
 もしあなたが上司なら、部下のやりたい事や夢を認め、部下の言う事を親身になって
 聞いてあげてみてください。
 そうすることで部下のやる気を引き出す事が出来るでしょう。

 これがコーチングをマネジメントに生かす考え方です。


 リーダーが必要な能力は

  ◆まだまだ現役で仕事が出来る能力(お手本を見せる事が出来る能力)
  ◆社員とのコミュニケーション能力(社員を認め良いところを引き出せる能力) 

 ではないかと思います。

 仕事の出来るマネージャーは多いのですが、コミュニケーションが得意なマネージャー
 はどうでしょう? あまり多くは無いような気がします。

 コーチングをマネジメントに使うと言うと、社員に甘くする事だと勘違いする人が
 いるようですが、けっして、甘やかす事ではありません。
 
 むしろ、社員は自らやる気になるわけですから、今までより高い目標数値を掲げる
 ようになります。

 
 昔、マネージャーをしていた頃を思い出します。
 マネージャー会議でよく話題に上がっていた、

  ◆お客様を固定客にするために、お客様とのコミュニケーションを大事にする
  ◆社員ともっとコミュニケーションを図り、円滑に仕事を回せるようにする

  などなど

 いつも会議でコミュニケーションの大事さを話し合ってたような気がします。
 でも、誰にもコミュニケーションのスキルを教えてもらったことはありませんでした。

 コミュニケーションの取り方を学ぶのは絶対に必要なことだと感じています。
 それが、家庭問題、親子問題、組織のあらゆる問題に発展する可能性があるから
 です。

 子供が非行に走った!
 夫婦が離婚の危機!
 社員の退職!
 会社での裏切り行為!
 ・・・
 数え上げればきりがありません。

 是非コーチングを通じて、コミュニケーションのお手伝いが出来ればと思います。

 数字の勉強は算数で、コミュニケーションの勉強はコーチングで、という考え方で、
 コミュニケーションの必要性を家庭に、会社にお伝えしたいと思います。